BANANASTAR.JP



work
約束
・池ノ上シネマボカン・完成披露試写会『YKSK KHS 9.3 IN CB』
・小津安二郎記念短編映画祭'05、ぴあフィルムフェスティバル2006出品
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出演:段野陽介、今井康裕、佐藤博行
プロデューサー:吉村和夫 メイク:内室君美 タイトルバック音楽:Country Half Big Pocket Monster 共同脚本:段野陽介、今井康裕、佐藤博行 協力: Y.D.S、FujiyaAVIC、トヨタレンタカー、葛飾区金町地区センター 監督・脚本・撮影・録音・編集:芳賀大輔+白石太志


日本のインディーズ映画界が度肝を抜かすNEW POWER!
限り無くシンプルで、あまりにもリアルな、ユーモアかつ切ない映画!
音楽の世界では「インディーズ」というジャンルが定着しつつあるが、映画の世界の「インディーズ」となると世間的な認知度はとても低い。それはなぜかというと、単純に面白い作品が少ないからである(大丈夫か?このコメント)。そんな2005年の日本のインディーズ映画界に渇を入れるがごとく素晴らしいショートフィルムが誕生した。ショートフィルム『約束』はワンシーンフィックス撮影、ジャンプカットの連続というとてもシンプルな構成で見せる役者3名による完全即興芝居映画である。ポイント、ポイントだけ決まっている台本に、役者がアドリブで台詞を入れていく…。役者+製作者のコラボレーションにより生まれた、テレビドラマはもちろん商業映画でも垣間見ることの出来ない新感覚で実験的な映像はリアリズム以外のなにものでもないのである。

企画・脚本・監督その他もろもろを担当するのはこれまでWebコンテンツ中心のショートフィルム制作を行ってきた自主映像レーベルBananastarの芳賀大輔、白石太志の二人。彼らがこの単純そうでとても難しい企画を独自のユーモア+切なさの感覚で仕上げる。この映画では、映画の完成度を左右してしまうほどの重要なキャストには、選択判断素材がほとんどないキャストオーディション(?)の中で、監督の二人が全体のバランスおよび半ば直感的に決定した段野陽介、今井康裕、佐藤博行の3名。フリージャズバンドよろしくアドリブvsアドリブのぶつかり合いが織り成す会話劇のグルーヴ感は抜群であり本編の見所のひとつと言えるだろう。

かのスティーブン・スピルバーグは25歳という若さで『激突!』を作ったという。それから30年以上を経た2005年の日本で21歳と22歳の若輩ダブルディレクターが作り上げた『約束』はくしくも(?)『激突!』と同じくクルマが登場する映画である。しかし、派手なアクションシーンもなければ、ハラハラドキドキのサスペンスもない。おまけに運転手も画面に出ずっぱりで(別にそこはいいか)、車中ではひたすらなまでの会話が繰り返される始末である。が、この映画中にある感覚は、ある意味では『激突!』のそれよりも恐怖であり、おまけに切なくもあって、ユーモラスでもあるのだ。とにかく、一言で言うとスンバラしい映画なのだ(なんじゃそら)。スピルバーグなんかよりもはるかに深い映画なのだ(怒られるわ!)。

「映画と呼べるのか?」との疑問さえ投げかけてしまいそうな展開・構成の作品ではあるが、そんなルールなんてものは映画という枠の中にはまったくもって存在しないのである(男前な発言ですなー)。…いや、あるのかも知れない(あるんかいっ!)…あるのかも知れないが、「あったところでそんなもん知るかボケーー!!」と言わんばかりの、勢いたっぷり、若さたっぷり、フレッシュ感ちょっぴりのスンバラしい映画なのである(なんのこっちゃ)。そんなスンバラしい映画『約束』が元気のない2005年の日本のインディーズ映画界に”新しい力”を注ぐことを約束しよう。

テキスト=吉村和夫 Text by KAZUO YOSHIMURA


車でスキー旅行に向かう計画を立てた河内、大谷、小橋、佐野の男4人。
朝早くからレンタカーを借りて集合場所で待つ河内は、遅刻する3人に待たされていた。
遅刻してきたにも関わらずハイテンションで自分勝手に話す大谷と、
まったく悪気もなく遅刻して来た小橋に多少腹立たしさを覚える河内。
しかも、佐野にいたってはまだ到着すらしてない。
早く目的地に向かいたい河内は、佐野に電話を掛ける…。


段野陽介(河内 役)
1977年6月5日生まれ。長崎県出身。
舞台から映画まで幅広い役者活動を精力的に行う。リアリティのある即興芝居が重要視される本作品では、全体のバランスをまとめる司令塔的役どころ。
今井康裕(大谷 役)
数々の自主映画出演を経て、現在は芸能事務所に所属しプロの現場で活躍。映画、ドラマ、PV、Vシネマ、CMなど幅広いジャンルで活躍する。活動振りをプロの現場に移してもBananastarの作品となれば一目散に駆け付けるBananastarと繋がり深い俳優。
佐藤博行(小橋 役)
1980年4月28日生まれ。北海道出身。
北海道出身。元陸上自衛隊という経歴をもつ。フリーの役者に転身し、自主制作映画など数本に出演する。本作でのちょっとした言い回しや、表情、仕草でのお芝居は必見。